仕事と仕事の合間で
上野へ
桜が咲いていました。
皆さんとても
楽しそうにしてらっしゃいました。
幸せが満ちています。
ある男性は
お父様お母様と思われる遺影と一緒に
お花見されていました。
杖をついたご年配のご夫婦は
それぞれ写真を撮ってらっしゃいましたが
若い女性が声をかけて
お二人の写真を撮って差し上げていました。
小さな男の子は
ふかふかの毛の犬に
夢中になって戯れていました。
修学旅行なのかしら…
高校の先生はずっとベンチに座っていて
通りすがる教え子の写真を撮っています。
「先生も撮るよ」と声をかけられても
「いいよ、いいよ」と遠慮なさっていました。
涙が出るほど美しい。
皆さんとても楽しそうで
幸せが満ちていました。
こうしたことを禅語では
『和気満万国』(わきばんこくにみつ)といいます。
和やかな雰囲気が満ちていました。