且緩々

今日ご紹介します禅語は、

且緩々(しゃかんかん)

です。

且は、
「ひとまず」「とりあえず」
という意味があり、

緩は、
「ゆるい」「ゆるやか」
という意味があります。



つまり、

慌てず、焦らず、
スピードセーブ

という意味なのです。



もともとは、
悟りを開くことに焦った
修行者に対して
向けられた言葉。

お師匠様が、
まぁまぁ急がずに
ゆっくりとやりなさい、
とたしなめた言葉として残っています。


・・・

この修行者の焦り、
我が事のように理解できます。



私も、何か始めたとき…
たとえば、本を読んだとき。

まだ読み始めなのに、
残りのページ数が気になります。

ここまで何分で読んだから、
あと何分かかるはず…
などと計算してしまうこともあります。



勉強もそう。
いつになったら、「わかった」と言っていいのか。
合格証などがある場合は、いつもらえるか。



ダイエットも、
始めた途端に結果を求める。



まだか、まだかと終わりを待ちわびてしまう。


・・・

そんな人にかける言葉が、
この且緩々。


結果がなくたっていい

じゃないですか。

いま取り組んでいること
そのものに価値

があるのですから。



この禅語を
一番届けたい人…
それは、私自身です。